ホーム > SPECIAL>STAFFROOM

皆さんあけましておめでとうございます。 早いもので「とり×とり」が発売されてから、もう二ヶ月経つんですね。 さて、今回の「とり×とりのすみっこ」はアシュタロテの従者で、口やかましい家庭教師役でもある「ウルド・ツェッペシュ」です。 ウルド姉さんは、モデルとなったキャラクターの雰囲気や立ち位置を、一番色濃く残したキャラクターだと思います。 例によって例のごとく、元ネタは心の中にしまって置くのがオトナの約束なわけですが(笑)、苦労人なところとか、報われないところとか、かなりいい線いっていると思います(笑)。 ウルド姉さんのコンセプトは、ずばり『いろいろと口うるさく突っかかってくる女の子』でした。 最初は主人公とソリが合わないのに、やがて……というのは、まあ、ある種の基本であるわけですが、それにくわえてウルド姉さんは、『心の中の鬱積した想い』というものに重点を置いてみました。 と、いうか、『とり×とり』のヒロインは結構みんなそう言うところがあります。 キャラクターを描いていく上で、心の中の暗闇を設定してやるのは、深みというものを演出するのに大変有益なわけですが……。 まあ、ぶっちゃけてしまうと、玉沢の趣味です(笑)。 好きなんですよ、そういうの。 こんなこと言うと、『玉沢くんはイイ性格してるねぇ』なんて言われるのですが……そんなに褒められると照れちゃいます(笑)。 まあ、ちなみに、ウルド姉さんがMっ気たっぷりなのも、玉沢の趣味です(笑)。 お高くとまっている女の子が実は……っていうの、ドキドキするよね！　 とまあ、そんなわけでウルド姉さんは、和美ちゃんと並ぶ『エロ要員』だったわけですが、書いていて、いろんな意味で楽しいキャラクターでした。 もう少し書いてみたい……というより、いぢめてみたかったなぁ(笑)。 結構ね、色々、きっついエッチシーンのアイデアはあったのですよ。 ただ、企画のカラーと全然マッチしなくて(笑)。 まあ、もしかしたらいずれ、どこかで書く機会もあるかも知れません。 というか、書きたいなあ……。 ちなみにウルド姉さんの名前ですが、元ネタは『某女神様ですか？』と言われるのですが、そうではありません。 ウルド姉さん……ウルド・ツェッペシュというのは、吸血鬼ドラキュラのモデルとしても知られている、『串刺し公』ヴラド・ツェペシュがモデルとなっています。 まあ、別に知っていても何も得しない事ですけどね(笑)。 さてさて、それでは今回はこれまで。 また、どこかでお会いいたしましょう♪ （文/玉沢円） ウルドは口うるさくて、生意気で、理屈っぽくて、ある意味アシュタロテよりも厄介な存在です。口論しても勝ち目がないというか、押し捲られるというか、「ああいえばこういう」という女の子ですねぇ。髪型は最初からロングヘアーと決めてました。 ツリ目率はかなり高めなほうです。高飛車･･････ともまたちょっと違う気がしますが、怒ると吸血鬼の癖に血管キレそうなタイプ（実際頂いた立ちキャラの絵コンテでは血管がキレて血がプシューっと出まくってました（笑）汎用性の関係上、その辺りはなくなってしまいましたけど。） ウルドの初期稿と第２稿です。 当初からスレンダーグラマーで、出るトコでて締まるトコは締まっているイイ体型のおねーさんというイメージでデザインしました。 同じグラマーでも、ヴォルフェは脂が乗った体型で、ウルドは引き締まった体型ってトコでしょうか。 胸の手型のコスチュームはその昔見たボンテージモノの●Ｖにでて居たオネーサンが着ているのを見て、「かっこいいなぁ〜〜〜」と思ってまして、その辺りからデザインの大元は来ています（実際に見たのはもっとＨ・Ｒ・●ーガーっぽい感じでしたが、セル調の塗りなので、立体として映えるようにと角を立ててみました） スカートのデザインがどうも初期稿だとカッコ悪くてねぇ。というか上下で整合性が取れてないんで、ギリギリになって決定稿のデザインになりました。スカートのスリットと紐は以前に僕がデザインしたゲームの制服と似てますね・・・・・・（デザインの引き出し少ないなあ・・･･･・ｏｒｚ） 唇のマークは色っぽさのワンポイントとしてキスマークとして付けたんですが、吸血鬼なんだから・・・・・・と歯をつけました。 結構お気に入りのデザインです。 テストプレイで序盤をプレイしていた頃、僕自身ウルドに対して「めっさ腹立つわ、この女！」と思ってしまった・・・・･･。あはははは。 表情集です。 ご覧になるとわかるとおり、最初の時点からかなり口うるさいということで、フキダシの中に文字がいっぱいです（笑） ウルドも性格としては明確なので描き易いほうでしたね。 エロ担当なのはわかっていましたが、マサカ「超ド級のドＭ」だとは超予想外（多少お仕置きとかはされちゃうタイプだとは思ってましたが、あそこまでとは・・・・・）だったんで指定書を見たときはかなりたまげました。 でも描いて見ると意外なほどしっくりとハマってました。 タイトル画面やイメージイラストなどで飛んでいるコウモリは実はウルドの子分です。 よく見てみると、数箇所のイベントＣＧでコッソリと空を飛んでいたりします。グラフィックの人が仕込んだ御茶目なイタズラといったところでしょうか。僕も最初は気がつきませんでした。（さてさて、見つけられるかな？） 最初の頃に玉沢さんとお話していたときに家出をした後にウルドがマントを盗られるとかそういうお話もネタとして出てきていたんですよ。まさに泣き面に蜂なワケですね。 で、「じゃあ立ちキャラグラフィックではマントは別パーツにしておかないといけないなあ」と、そんなわけで実はマント無しの状態もあるんですね〜。（結局マントは盗まれることもなかったわけで、僕の先走りだった感があります。やー、暴走してましたから・・・・・（＾＾；） でも、これはこれで肩が露出していて僕は好きです。 グラフィッカーの方にとっては塗るのは大変でもなく簡単でもなくといったような感じだったらしく、中間くらいだったのかな。 ディテールは細かいけれど、色の分けがそれほどないからなのでしょうかね。 カラーバリエーションです。 ウルドで悩んだのは髪の色ですかね。 ビビッドなこのグリーンも捨てがたかったのですが、アシュタロテと服の色も髪の色も似てしまうのはマズイだろうということになりまして。 結果、最終的には玉虫色のような何色ともつかない髪の毛の色になりました。 でも、派手派手しいので似合っていると思います。 それでは、次回また会いましょう〜。 （文/さいとうつかさ）